太陽光発電が浸水被害を受けた時の注意点とは?
2018年の6月から7月にかけて発生した西日本豪雨災害。台風7号および梅雨前線等の影響で集中豪雨が発生し、甚大な被害をもたらしました。
自然災害が多く起こる日本では、このような大雨による災害が起こった場合、太陽光発電設備が浸水被害を受ける可能性もゼロではありません。
この先、万が一太陽光発電の設備が浸水被害を受けた場合には、まずは「近づかない」「自分で対応しようとしない」ということが大切です。
自然災害が起きると太陽光発電も浸水被害を受ける可能性がある
2018年に甚大な被害をもたらした西日本豪雨災害の際、太陽光発電も浸水被害を受けました。
このように太陽光発電システムが被害を受けた際にはどんな対応が必要になるのでしょうか。
水に浸かった太陽光発電設備には近づかない
水に濡れた太陽光発電設備に近づくと感電する恐れがあります。
これは、太陽光発電設備はたとえ浸水や破損をした場合であっても、光が当たることで発電が可能だから。
そして、水に濡れている状態は乾いている状態よりも電流を通しやすくなっています。
そのため、絶対に浸水した太陽光発電設備には絶対に近づかないようにしてください。
感電の恐れがある太陽光発電設備を見かけた場合の対応
万が一、浸水した太陽光発電設備を発見した場合には、絶対に近くには寄らずに下記の対応を取ってください。「1」周囲に触れないよう注意を呼びかける
「2」最寄りの産業保安監督部または経済産業省まで知らせる
浸水してしまった太陽光発電設備の処理は、専門家に任せるのが最も良い方法です。
どうしても壊れた太陽光パネルを処理する必要がある場合
もし、どうしても水に濡れたりして壊れた太陽光パネルを処理する必要がある場合には、光が当たらないように十分対策してから触るようにしてください。 例えば下記のような方法が考えられます。- ブルーシートなどで覆って光が当たらないようにして作業する
- パネル面を下に向け、光が当たらないようにしながら作業する
- 素手で触らず、ゴム手袋やゴム長靴などの感電対策をしてから触れる
ポイントは、太陽光パネルが「発電できない」状況にしてから作業を開始すること。
さらに、感電しないように対策をきちんと取ること。このような対策をした上で、十分に注意しながら作業を行ってください。
水が引いた後にも注意が必要
水が引いた後も安心は禁物です。乾いているように見えたとしても、集電箱やパワーコンディショナーの内部にまだ水が残っている可能性もあるためです。
この場合も、触れると感電する可能性があります。内部に水が残っているかどうかは見た目ではわかりません。
そのため、浸水被害を受けた場合はやはり専門家に連絡し、対応を依頼するのが一番安全な方法と言えるでしょう。
浸水被害により壊れてしまった太陽光パネルの処理
自宅に設置している太陽光パネルなどの設備は、自ら点検・撤去を行うという行為も危険を伴います。
上記に挙げているように、感電の可能性に加え、太陽光パネルはその多くがガラスでできており、破損したガラスの破片などで怪我をする可能性もあるためです。
そのため、太陽光パネルが浸水被害を受けて壊れてしまった場合は、販売店などの専門業者に連絡し、対応を依頼することが必要です。
浸水被害を受けた太陽光発電設備には、近づかないことが基本
浸水被害を受けた太陽光発電設備で最も怖いのは、「感電」の危険性があることです。
そのため、浸水被害を受けてしまった場合は、自分でどうにかしようと思わずに、専門業者に速やかに連絡をすることが大切だと言えるでしょう。
また、すでに太陽光発電を導入している場合は、どのような補償になっているかあらかじめ確認しておくことも大切。念のため不安な点がないかチェックしておきましょう。