寿命はどのくらい？宮崎での太陽光発電の耐久性について

宮崎県で太陽光発電設備を設置した場合の寿命や耐用年数、劣化を防ぐメンテナンス方法についてご紹介します。

宮崎県と太陽光発電

宮崎県においての太陽光発電設備の設置率は全国平均と比べても高い水準にあり、企業や一般家庭におけるソーラーパネルの普及率は全国2位となっています。

年間の日照時間が2116時間は全国3位、年間の快晴日数53日は全国2位という宮崎ならではの土地柄が、太陽光発電の導入を促す要因の一つと言えます。

また、宮崎県は原子力発電所がないことから、エネルギー自給率が35%と低水準となっており、他県からの移入を余儀なくされています。そのような、エネルギーの分野において問題を抱えていた宮崎県だからこそ、太陽光発電を通した低酸素社会の実現に力を入れてきたのです。今回はその宮崎県において、太陽光発電設備の耐用年数や経年劣化、設備のメンテナンスに関して詳しく探っていきます。

耐用年数について

「太陽光発電設備の耐用年数は果たして何年なのか？」この疑問は設置を考えている人にとっては必ず浮かんでくる疑問だと思います。法定耐用年数は17年とされていますが、実際は17年が経ってもまだまだ使えますし、また丁寧なメンテナンスをしていれば、さらに耐用年数は長くなります。実際、太陽光パネルは20年?30年ほど使える場合が多く、経過年数によって磨耗するパーツが少ないため耐久性に優れている発電設備と言えるでしょう。

ただし、宮崎県の中でも海岸線に近い場所の場合、設置架台やケーブルなどの周辺機器が塩害によって腐食する場合もあります。海に近い場所に設置する場合は、塩害による腐食・劣化があることを念頭に置いておきましょう。

経年劣化について

前述したように、太陽光発電システムは20年?30年と長きに渡って使える設備です。しかしながら、経過年数とともに徐々に性能が劣化してしまうことは避けられません。太陽光発電設備のなかでも、配線の経年劣化が最も多く、それに伴い発電量の低下が考えられます。具体的には年間0.25?0.5%程度の発電量の低下があることが分かっており、25年間使ったとして約10%程度の低下があると考えられます。

また、落雷や台風などの天災が多い年は経年劣化率が大きくなります。しかし、災害による破損であれば有償で保証しているメーカーもあります。設置の際には、保証などアフターフォローの手暑さなども考慮してメーカーを選ぶと良いでしょう。

設備のメンテナンスについて

太陽光発電設備は長きにわたって使用できることから、設置の際にメンテナンスフリーとして販売促進している場合が多くあります。しかしこれは「メンテナンスいらず」という意味ではなく、定期点検をきちんと行えば突発的なメンテナンス費用を抑えられるという意味です。

設備のメンテナンスは基本的には施工会社が行いますが、長期保証をしているメーカーは1年に1度の定期点検を推奨しています。保証範囲内であれば無料でメンテナンスをするメーカーもあれば、1回につき1?2万円程度の費用がかかる場合もあります。

定期点検をしっかりしておくことで、経年劣化による発電量の低下を最小限に抑えられますし、台風や地震などの天災による故障にも早めに気づき修繕することが可能になります。