【2019年】宮崎県の太陽光発電に関する補助金について
宮崎県では地球温暖化を防止すべく環境保全にとりくんできました。低炭素社会を実現することを目標として県で太陽光発電の導入を推進する補助金を取り入れていたのですが、現在では残念ながら実施されていません。
しかし、市町村単位で補助金制度を設けている場合がありますのでお住まいの地域で補助制度が実施されていないか調べてみましょう。今回は宮崎市と串間市をご紹介します。
宮崎市「令和元年度 宮崎市太陽光発電システム等導入促進補助金」
宮崎市では地球環境に配慮し再生可能エネルギーの利用や省エネルギーを推進するために補助金を出しています。補助対象機器となるのは住宅用太陽光発電システムと定置用リチウムイオン蓄電池です。これらの機器を設置した場合かかった費用の一部に対して補助金を受け取れます。
前年度からの主な変更点
前年度と比べた場合、令和元年度になって変わったことはふたつあります。
ひとつは補助対象機器に定置用リチウムイオン電池が追加されたこと。もうひとつは手続き方法が変更となりました。手続きについては交付手順で説明します。
補助の内容
補助は全部で3種類あります。また国の補助金とも併用可能なので、併せて検討してみましょう。
太陽光発電のみ
1つめのパターンは太陽光発電システムのみ設置する場合。補助金額の上限は7万円となっています。補助金額の計算方法は、太陽電池モジュールの公称最大出力1kWあたり2万円です。
補助対象となる太陽光パネルの型式は、「再生可能エネルギー電子申請ページ[注1]」で確認できます。自分が設置しようとしている太陽光パネルが対象になっているか、事前に確認しておきましょう。
定置型リチウムイオン蓄電池のみ
2つめのパターンとして定置用リチウムイオン蓄電池のみ設置した場合は、補助金額の上限は10万円となっています。補助金額の計算方法としては蓄電容量1kWhあたり3万円となっています。
補助対象となる機種についても事前に調べておきましょう。「環境共創イニシアチブ[注2]」では、環境省ZEHの対象製品を紹介しています。メーカーやSII踏力番号、リリースバージョンなどで補償対象になるかどうかをチェックできます。”対象外のものを設置してしまった!”と後悔しないようにしましょう。
太陽光発電システムと低地用リチウムイオン蓄電池
3つめのパターンとしては太陽光発電システムと定置用リチウムイオン蓄電池を両方設置した場合です。最大17万円の支給となります。
補助対象となる機種かどうかを調べておいたほうが無難です。基本的には、「再生可能エネルギー電子申請ページ[注1]」と「環境共創イニシアチブ[注2]」で確認できる製品が対象です。
補助対象者
補助の対象となる人の条件は宮崎市内の現に居住する戸建住宅もしくは、共同住宅に補助対象機器を導入した方。または補助対象機器が導入された市内の建売住宅を取得した方です。
補助対象者(申請者)の要件
補助を受けるにはいくつかの要件があります。自分が対象者になっているか確認してくださいね。
- 市税を完納していること
- これまでに、本市の太陽エネルギー利用機器導入に係る補助金の交付を受けていないこと
- 宮崎市暴力団排除条例第2条第3号に規定する暴力団関係者に該当しないこと
- 交付申請時までに、補助対象機器を導入した住宅に住所を有すること
- 宮崎市内に事務所、事業所等を有する者が販売または設置工事を行ったこと
- 法人事業者の場合:宮崎市に法人設立等申告書の提出がなされていること
- 個人事業者の場合:宮崎市に住所を有すること。
補助対象機器の要件
この項目では、補助対象機器の要件についてご紹介していきます。
まずは住宅用太陽光発電システムについてです。太陽電池モジュールの公称最大出力の合計値またはパワーコンディショナの定格出力の合計値のいずれかが10kW未満であること。また増設の場合においては、最大受電電力(発電電力)量が既設分を含めて10kW未満であることと定められています。他にも太陽電池モジュールが、一般社団法人太陽光発電協会JPEA代行申請センター(JP-AC)に登録されている機種であることを要件としています。
申請の受付期間
補助金の申請対象期間は事業完了日から30日以内となっています。申請対象期間を過ぎてしまった場合は、補助金を受け取れないので注意しましょう。
令和元年の受付期間は令和元年7月1日(月)~令和2年3月2日(月)となっています。受付時間は、午前8時30分から午後5時15分(土・日・祝日・年末年始は除く)です。申請書は宮崎市環境保全課まで直接持参して提出しましょう。郵送では受け付けていないので間違えないでくださいね。
交付の手順
補助金の交付を受けるには前述したとおり、事業完了日から30日以内に宮崎市環境保全課に補助金交付申請書兼実績報告書等の必要書類を持参する必要があります。交付申請書類に不備がなければ、申請から約6週間で宮崎市から補助金交付決定兼確定通知書が送付されてきます。この通知書が届いてから約2週間で補助金が交付されます。
串間市「平成31年度自家発電型新エネルギー導入補助事業」
串間市では、太陽光パネルと住宅用蓄電池を同時に導入する場合に費用の一部から全額を補助する制度があります。
以前からある制度ですが、前年度(平成30年度)と変わった点があるので、注意しましょう。
前年度からの主な変更点
前年度までは太陽光発電パネルか住宅用蓄電池の一方だけの設置でも補助金が出たようですが、今年度からは両方同時に新しく設置した方が対象となります。
補助の内容
補助金は太陽光発電パネルと住宅用蓄電池を両方同時に導入した場合に、1件につき20万円の補助金を受けられます。ただし、パネルなどの購入費用が20万円に満たないときは、太陽光発電パネルなどの購入額と同額の補助を受けられます。
例えば、太陽光パネルや住宅用蓄電池などを合わせて25万円で導入した場合は、上限の20万円となります。一方17万円で導入した場合は、その金額と同じ17万円を全額受け取れる流れです。
補助対象者・補助対象者(申請者)の要件
補助金の対象者となる人は下記の3つを満たしていなければいけません。
- 市内の居住住宅および新しい住宅にパネルと住宅用蓄電池を同時に設置した人
- 発電した電力を自家消費に使用する人
- 串間市の市税等を滞納していない方
申請時に市外に居住している方については、以下2つの条件があります。
- パネル・住宅用蓄電池を設置後、半年以内に串間市へ転入すること
- 申請時に住んでいる住所地の市区町村税を滞納していない
補助対象機器の条件
串間市は太陽光発電パネルと住宅用蓄電池を同時に設置した場合が補助の対象となります。太陽光発電パネルは説明すると太陽光をエネルギーとして発電するために設置するパネルのことです。住宅用蓄電池は、太陽光発電パネルに接続し、発電した電力を蓄え必要に応じて活用することができる製品。また1kWh以上の定置用リチウムイオン蓄電池であって、設置時点において未使用品のものと決められています。
申請の受付期間
令和元年5月13日(月)から申請受付を開始しています。
申請書は先着順です。補助金の交付申請額が予算の範囲を超えるときは締切りとなります。予算に達してしまうと補助金が下りないので、はやめの申請がおすすめです。
交付の手順
自家発電型新エネルギー導入補助金交付申請書と必要書類を添えて串間市総合政策課へ提出します。
申請時に必要な書類
必要書類は次にあげる7つか8つです。
- パネル等の形状、規格等の概要が確認できる書類
- パネル等の設置購入に係る契約書等の写し又はパネル等付き住宅の購入に係る売買契約書等の写し
- 設置工事施工前の現況写真
- 設置予定箇所の位置図
- 申請者及び同一世帯人が全員記載された住民票
- 申請者の完納証明書
- パネル等を設置する建物が、自己の所有でない場合は、建物所有者の承諾書(任意様式)
- 市長が必要と認める書類
郵送での提出はできないため、串間市総合政策課へ直接持っていく必要があります。
実績報告に必要な書類
工事が完了後30日以内、もしくは最終提出期限日である令和2年3月31日のいずれかまでに、実績報告書と下記の必要書類を提出しましょう。提出先は串間市総合政策課です。
実績報告に必要な書類は4つ、または5つです。
- パネル等の設置に係る領収書等の写し
- パネル等の設置に係る経費の内訳書
- パネル等の設置状況が確認できる現況写真
- 電力会社へ申請する配線図等の写し
- その他市長が必要と認める書類
※書類に押す印鑑は申請時の印鑑と同じものを使用してください。
補助金の交付時期
実績報告書の提出後、交付額の確定後に、決定のお知らせが送られてきます。ホームページでは、決定のお知らせが来る具体的な日数は記載されていませんでした。ある程度日数はかかってしまうものなので、実績報告書などははやめに出すことで、受取もはやくなるはずです。
決定のお知らせがきた後、請求書を提出してください。振込みは、申請者本人名義の口座に振り込まれます。
東諸県郡綾町
東諸県郡綾町では、住宅用太陽光発電関連の補助金といった名目の補助金が用意されています。
企画財政課が担当となっているので、こちらに太陽光発電システム補助金申請書を提出しましょう。申請に必要な書類についてはホームページ上からダウンロードすることも可能です。
現在、予算額と交付決定済金額、予算残額がどのような状態になっているのか?については、綾町のホームページ上から確認できるので、こちらを確認してみてくださいね。予算がなくなり次第受付を締め切るとのことなので、先着順です。
補助金の利用を検討している場合は、早めに申請を済ませておきましょう。太陽光発電システムの補助金について、以下のように補助金が用意されています。
- ソーラーフロンティア製のソーラーパネル…上限を3キロワットとして、1キロワット当たり30,000円
- 上記以外の会社製のソーラーパネル…上限を3キロワットとして、1キロワット当たり15,000円
条件・注意点
補助金を受け取れる対象とされているのは、綾町の債権者登録をしている個人です。綾町の債権者登録をしていない場合は、太陽光発電補助金の申請をする際に、同時に債権者の登録申請書等、通帳のコピー(表紙と1.2ページ目)を用意しなければなりません。
こちらはホームページ上でダウンロードできる書類が用意されているので、そちらをチェックしてみてくださいね。
補助金を申請するために必要な書類として、次のものが定められています。
- 事業計画書
- 収支予算書
- 申請電力が確認できる工事請負契約書または売買契約書の写し
- 撮影日がわかる発電システム工事施行直前の屋根現状写真
- システムの構成と規格が確認できる書類
- 設置予定箇所の位置図
- 窓口で取得できる税金完納証明書
- 設置する家の所有者がわかる書類
まとめ
宮崎県内の市町村で用意されている太陽光発電の補助金についてご紹介しました。それぞれ申請期間や条件が定められているので、実際に利用しようと思った際には自分が該当するかどうか?を含めて確認した上で申請してみてくださいね。
先述したように、基本的に先着順での申込となっているので、後で申請しようと思っていたらすでに予算に足していて利用できなかったといったことがないようにしましょう。