宮崎の太陽光発電に関する条例とは?
宮崎は日照時間が長いため太陽光発電システムを設置するには最適なエリアです。ですが、宮崎で太陽光発電を行うときに、守らなくてはならない条例があることをご存知でしょうか?
こちらでは、宮崎で太陽光発電を行うときに関係してくる条例についてご紹介します。
宮崎県【景観形成に係る太陽光発電設備の取扱い】
まずは、宮崎県全体で適用される条例として、平成27年から「景観形成に係る太陽光発電設備の取扱い」という条例が制定されています[1]。
この条例は、宮崎の街の景観を守ろうという趣旨によって実施されており、平成19年に策定された「宮崎県景観形成基本方針」に基づいた条例。太陽光発電システムを設置しても、宮崎の自然や人と調和した美しい景観を作り出そうとするのが「景観形成に係る太陽光発電設備の取扱い」です。
太陽光発電システムは、屋根の上に設置すると「人工物」として自然な調和を見出してしまう可能性があります。そこで、宮崎県では次のように太陽光発電の適用を限定することで、景観の美しさを保っているのです。
条例の適用範囲
まずは、太陽光発電システムでも条例が適用されないものもあるので、その適用範囲について知っておきましょう。次のような太陽光発電には宮崎県の条例が適用されます。
| 対象となるもの | 条例適用の条件 |
|---|---|
| 屋根や屋上に設置する場合 | 足場下の空間が屋内として利用されないこと |
| 土地に単独で設置する場合 | 足場下の空間が屋内として利用されないこと |
| パワーコンディショナの専用コンテナについて | コンテナ内が最小限か無人であること |
この適用範囲は、要は「建築物に該当するか、工作物に該当するか」という基準で確認されます[1]。
条例への対応について
「景観形成に係る太陽光発電設備の取扱い」に対応できる太陽光発電システムを設置するためには、次のような条件を守る必要があります。
屋根、壁面と太陽光発電の一体化
太陽光発電を屋根に設置する場合、その他の部分に使われている屋根材は、太陽光発電と一体化するような色味を用いなければなりません。また、勾配のある屋根の場合は、太陽光発電の一番上の部分が棟を超えないように注意しましょう。
その他、太陽光発電のモジュールの色についても決まりがあり、黒色か濃紺、建築物と近い色味のものに使用が限られており、反射と模様が少ないものを選ぶのがベスト。
また、外壁に通る配管や屋外パワーコンディショナも、目立たない色味にする、建築物と一体化させる、通りからは見えないようにするなどの配慮が必要です[1]。
太陽光発電を設置する位置
太陽光発電を設置する位置は、通りから見えないようになるべく低い位置が望ましいとされています。そのため、高台や丘陵地、尾根などでは避けるようにとの記載があります。
また、周囲の建築物よりも高い位置に設置することは禁止されています。特に、宮崎で特徴的な山などの景観を臨むときに邪魔にならないように、配慮することも必要です。
ですが、やはり太陽光発電は高い場所に設置するのが一般的です。どうしても通りから見えてしまうという場合には、通りから距離をおいた場所に設置する、植栽で目隠しをするなどの工夫をしましょう[1]。
エリアによる適用の違い
宮崎県の条例はエリアによって適用に違いがあり、自然の多いエリア、田園地域、歴史や文化に関連するエリアでは太陽光発電の設置の基準が厳しくなります。
これは、「景観形成に係る太陽光発電設備の取扱い」によって定められているわけではなく、「宮崎県景観形成基本方針」に基づいて定められているもので、重点的に景観を守りたいエリアは次の用に指定されています。
- 景観まちづくり推進区域
- 景観まちづくり重点区域
次の2つのエリアに指定されているようなら、宮崎県に相談してから設置したほうが良いでしょう[1]。
日向市【太陽光発電設備及び風力発電設備に係る景観形成基準】
こちらは宮崎県全域ではなく、日向市のみで制定されている太陽光発電に関する条例で、平成30年に制定されました。
ただし、内容は宮崎県の「景観形成に係る太陽光発電設備の取扱い」とほぼ同じで、周囲の景観と調和し、目立たないように太陽光発電を設置するように促している内容となっています。経験形成基準として定められている内容を、簡単にご紹介しましょう[2]。
条例への対応について
- 太陽光発電モジュールの色は黒、濃紺で色味が薄く暗いこと
- 太陽光発電モジュールは反射が少なく模様が目立たないこと
- 太陽光発電モジュールフレームはモジュールと同色で反射が少ないこと
- パワーコンディショナの色は周囲の景観と調和すること
- 尾根線上、丘陵地、高台での設置はなるべく避けること
- 太陽光発電の最上部を低くして周囲の景観から目立たないこと
- 通りから見える可能性がある場合は通りから距離を取り植栽などで隠すこと
- 主要な道路や眺望点から見る山、海などの景観を邪魔しないこと
